読書での気づき
あきない世傳 金と銀1〜5
みをつくし料理帖 特別編
この1ヶ月で高田郁さんの本を通勤のお供にした。
登場人物の優しさ、困難の中でもがき苦しみ、解決の糸口を探し出すところ。お互いを優しく励まし合い、認め合っている人たち。通勤中の電車で何度も涙を流してしまった。止められない。現実逃避でがむしゃらに読書してたところもあるけど、今の私にとてもヒントになった。助けになってる。
あきない世傳では、縁と月日。笑う門には福来る。図太く生きる。という言葉が印象に残る。
困難の中でも知恵を絞り、周りの人と助け合っている。お客様や取引先に正直にどちらもに真摯な商いをするところが素敵だ。買うての幸せ。売っての幸せ。
みをつくし料理帖。みをさんがつくるご飯を私も食べたいし、作れるようになりたい。
澪と源斉先生の夫婦の話。源斉先生が疫病流行後に、心労で倒れてからのこと。私たち夫婦と重なった。
夫も、もがき苦しんでいる。私ができることってなんだろう。
澪と源斉先生はお互いの夢を認め合って、やりたい仕事をやっている。私たちだって同じだ。でも、私は夫を否定してばかりではなかったか。理解できないと思って、寄り添っていなかったのではないか。と思う。全く違う思考だし、全ては理解できないが、もう少し視線を近づけてもよいのかなぁ。
澪が源斉先生の気持ちにより近づけたのは、大好きな料理を作っている時だった。一生懸命源斉先生に作っているつもりが、相手のために。という思いが強すぎて、最初は噛み合わない2人の歯車。味噌作りを通して料理作りの楽しさを思い出し、源斉先生への寄り添いが近づいた。源斉先生も澪が夢中になって味噌を作っている様子を見て、自分自身の医療への携わり方へのおごりに気づいた。
やっぱり、私が私を満たすこと。幸せに暮らすことが、夫にもプラスに働くということなんだろう。
今日は定時で仕事を出たが、1人でお茶した。
不器用な私が夫に寄り添うためのヒントが小説にあるなんてなー。気づかないだけで、いっぱい解決のヒントは転がってるんだろうなー。
ひとり時間。ありがとう。