薬の中止。

週末、母がしんどそうだったので、予約よりも早く受診することにした。

腫瘍の血管新生を止める薬を飲んでいた。副作用で中止すると腫瘍が大きくなっているとのことで、少量を飲み続けて4週後に再診の予定だった。しかし、3週目で受診となった。

結果は、腫瘍が大きくなり、心嚢液も溜まっている。白血球や血小板が減少し、腎機能も低下している。

副作用でなっているというよりも、腫瘍が大きくなって、痛みや熱が出ていると主治医は言う。

薬を中止して、体の回復を待ち、次の抗がん剤治療を入院してするのが流れだとさらっという。

入院！

しかも抗がん剤！

母が治療で苦しむのは嫌だし、かと言って、腫瘍が大きくなるのを見届けるのも辛い。どうしたらいいのだろう。

私の仕事が忙しい六月までの時期、母が元気でいてくれたことに感謝しつつ、これからどうしたら良いのかと不安になった。先延ばしにしてたけど、母との別れは近いのだろうか。母は痛みがこれからやってくるのか。あーこわい。という。そう思ってたらくるだろうな。と私は思う。痛みはコントロールできるかもしれないけど、それによるQOLの低下もあるかもしれない。眠剤飲んでも、翌朝昼くらいまでしんどいと言ってたし。薬が抜けなくなってドローになって行くのだろうか。

母と一年過ごしたい。季節が巡って、一年経ったねって言いたいな。と、野菜を育てながら、梅干しを作りながら、田植えしながら、思っていた。これも難しいのか。あの田舎にみんなで行けた旅行が奇跡だったのか。もう一度、みんなで行きたいのにな。

週末、義実家に帰って母の様子を聞かれて、ぼちぼちです。としか答えられなかった。よくなってないことを伝えるのって難しい。義父母の目配せを目の前で見るのは嫌だし。

義父母のマイペースは相変わらずで、外食の予約時間は伝えてたのに、孫と遊んで疲れて寝てる義父をなかなか起こさない義母。そろそろ準備しろと怒る夫。弱者の気持ちも考えて！って声をあげる義母。早く行こう！って叫ぶ息子。

弱者って。。。ってメガテンになる私。

動きが遅いから、早めから予約時間伝えて、出かけるように言ってたのにな。

弱者って表現もなんか嫌やし。あーやっぱ嫌い！

フルタイム勤務で、少し気の狂った実父と癌の実母を気にかけながら、子ども2人の世話をして、夫は毎日働くことにほっとする。

私、よくやってると思う。

さぁ。寝よう。明日は仕事だ。