机の嫁入り

母が嫁入りの時に持って来た座敷机が古民家のご飯屋さんに嫁に行った。

新しくなった我が家には大きすぎて、一年間使われなかった。

ウォークインクローゼットにずっと立てかけられていて、使われなかった。私には物置の邪魔者に見えた。母に捨てたら？と、私は無意識に言ってたみたい。座敷机が嫁ぐ時に、私の嫁入りで持って来た机なの。捨てたら？と言われて、辛かったの。だけど、活用されて嬉しいです。と母。私、ひどいこと言うてたんやなぁ。ごめんなさい。

我が家の物置よりも輝ける場所で活躍してくれたら、死んだおじいちゃんも喜ぶことでしょう。古民家ご飯屋が栄えていくことを願います。

最初、ご飯屋夫婦に我が家の座敷机を譲ることを提案することを迷いました。何言ってるんだ、この人？とか、断りにくいことだから、もらってから困られるんじゃないか。とか、思ってたんです。でも、一度提案して、不要なら断ってください。って伝えました。机の写真とサイズを伝えて検討してもらいました。その結果、実物を見てもらって、取りに来てもらいました。

母の言葉を聞いた、ご飯屋さんの夫婦は、歴史がある子(机)を引き受けられて、とても嬉しいと言ってもらえました。迷っていたけど、提案して良かった。先日、お店に行ってみたら、お客さんが使っていて、机が光ってるように見えました。私も受験勉強の時には大きな机に参考書いーっぱい広げて活用したんだよね。懐かしいです。次の活躍の場が見つかって良かった。ありがとうございます。

次の場所でもっともっと輝いてね。机ちゃん。