つづく
週末は近所で盆踊り大会がありました。
私は浴衣を着て時間が許す限り踊っていました。腰も足も痛い。帰りは体が棒みたいでした。
私は小学生の時にこの場所で、踊りの先生の後ろで2日間、踊り続けて日本舞踊を始めることになりました。
盆踊りが終わってしばらくして、母が日本舞踊してみる?始めたら、辞められないよ。やりきるのよ。お金もかかるよ。
そんなことを言われ、私はやってみたい。と言って、始めました。
嫌なこともあった。思春期に友達が遊んでいる中、やぐらで踊るのは恥ずかしかったし、私も友達と一緒に遊びたかった。こんなにお金がかかって、やってもええのやろか。金銭的な理由でやめたほうが良いのではないか。と思うこともあったが、20年近く、踊りを続けさせてもらえた。芸名もいただき、師匠にはなれないけれど、形を残すことができた。
就職して、家を出て踊りを辞めた。
私が好きだと思ったことを覚悟を持って始めさせてくれた、両親には感謝している。
大人になって、この日になるとその場所の風景となって、踊り続ける。踊りを始めるきっかけになったこの日から今日までのことを思い出しながら踊る。心が笑ったり泣いたりする。夫に肩車された子どもが見える。私はとても楽しいと感じている。
思春期の時は、こんな風に思える時が来るなんて思ってもみなかった。
私はやっぱり踊りが好きなんだなぁ。
私も自分の両親のように、子どもが好きと思うものを全力で応援できる親になりたい。