二世帯住宅建てちゃったフルタイムで働くママな日記

二児のワーママ育休中、二世帯住宅、無添加、自然、日々をつづります。

今日も母が送ってくれた。ありがたい。

 

住宅街の灯が2つ消えるんやなぁ。母が言った。

 

両親は小さなスーパーを営んでいる。祖父から父が受け継いだ店だ。私が小さい頃はパートさんが何人もいて、毎日たくさんの品物をトラックいっぱいに父が市場から仕入れてきて、たくさんのお客さんが列をなしてレジに並んで買い物していた。品物の段ボールが山積みになり、それを壊して並べたり、運んだり、ミカンを袋に詰めたり、レジ打ちして商品を袋に入れたり。放課後。宿題の音読は母が袋詰めしながら聞いてくれた。パートのおばちゃんと店の奥で読書感想文を書いた。小学一年生の社会見学でお店の紹介を母が毎年してたこともあった。私も行って誇らしかった気がする。私の日常の中にお店での出来事は入り込んでいた。私はお店と共に育った。

 

両親と二世帯住宅で住むようになり、子どもの日常にもお店の生活が入り込んでいる。大きな台車を上手に押して操作できるようになり、店を閉めたり、開けたりする段取りも覚えた。時には店の中が電車の経路やストライダーのサーキットのようになり、老人のお客さんが来てぶつからないことを願ったりもした。

 

そんなお店が今年いっぱいで閉まる。

大型スーパーができる中で、小さな商店の現実は厳しい。

常連さんはおじいさんとおばあさんになり、来店する日数も買い物する量も減った。来なくなった人もたくさんいる。頑張って続けてくれないと困る。と言ってくれる人もいる。でも、両親も70代。工夫する気もなくなった。運転も心配になってきた。

これからはお店とは違う日常を過ごして欲しいと思う。

 

住宅街の真ん中の小さなお店がなくなる。もう一つあるスーパーも3月で閉店らしい。

 

お店は灯だなぁ。ろうそくの火がすっすっ。と消えるイメージが浮かんだ。

寂しい。でも、よくやってくれたな。と思う。私たちきょうだいを大学や大学院まで行かせてくれ、無事に働いている。お互い家族も持った。やりたいこともやらせてもらえた。

 

きょうだいで何か両親にお礼をしたいと思う。感謝状とかはどうだろうと思う。おとうとに相談してみようかな。